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9/30(月)興福寺 お米と歌の奉納

興福寺様は15年前からお米を奉納させて頂いている奉納の原点のお寺です。

まずお坊様方の読経、全員のお焼香。
続いてお米の生産者の南さんのご挨拶。
「50年前に専業農家に嫁ぎ、主人と2人で2町歩の田んぼの米作り。
能登半島の洪水被害は他人事ではなく、胸がつまり、涙……。手塩にかけたお米は我が子。仏様に喜んで頂ける幸せを感じ、荒井先生が作ってくださった、合唱団の皆が大好きな、米作りの曲『生きること』を歌います…」(語られたことの一部です)

次の曲は「不空羂索」です。
高石ともやさんは西国三十三所を走り、巡礼歌を作り、奉納されました。
興福寺南円堂には藍先生、石橋幸子さんもサポートランされました。
不空羂索観音菩薩様は南円堂の御本尊です。
みんなの願いを網ですくい上げてくださる仏様です。
高石ともやさんが亡くなられたことが、藍先生と石橋さんが10年ぶりに共に歌われるきっかけになりました。
ともやさんのコーラスで鍛えられた(歌だけでなく人生について、生きる覚悟も)素敵な歌声でした。


「もう一歩」「街」、ともやさんへの感謝と尊敬が溢れています。合唱団も一部を歌わせて頂きました。
ともやさんがニコニコ笑顔で一緒に歌ってくださっているようでした。
最後に「故郷」。先生は「10月インド・ネパール(地震の被害地の子どもたちに歌の力を…)に行き、お釈迦様の生まれ故郷ルンビニーに思いを馳せ……能登の人々の故郷への思いを巡らせ、復興を祈り、歌います。」と。

奉納後、森谷英俊貫首様は
「興福寺にまつわる歌を歌ってくださって有難うございました。『生きること』は世界に発信してほしい歌です。」と仰ってくださいました。

中金堂の釈迦如来坐像の御前でお顔を拝ませて頂きながら歌えて、幸せな奉納でした。

色紙のメッセージを寄せてくださった方々、心合わせてをしてくださった方々、ありがとうございました。

工事中の五重塔の修復完成(2031年)を心待ちにしながら、秋空に光輝く鴟尾の中金堂でのお米と歌の奉納でした。